ユーミンと虹色と
デイリー新潮10月8日の記事を引用したい。
「私はまだまだこんなもんじゃ終わりません」と現役続行を宣言。ファンは安心したようだが、“劣化”の声は上がっている。
(中略)
「5年ほど前からでしょうか、“ユーミンの生歌が劣化している”と言われるようになってきたのは。歌が下手なんて話ではないんですよ。それは彼女のファンどころか、夫の松任谷正隆さん(66)も認めているところです。(略)」(芸能記者)
この文書を書いた記者がアリーナツアーの会場にいたのか、芸能記者が誰かも知らない。
彼らに一言告げるとすれば、ユーミンの魔法にかかる資格がないということ。
2018年9月22日の盛岡アリーナ。ライヴ終了後、ユーミンの声の劣化を心配した人は何人いただろう。
ピアノでの弾き語り『ベルベット・イースター』から始まり、新潮記事にも出てくる“象のロボット”に乗っての『砂の惑星』。
ユーミンとダンサーたちのキレのある動きに沸いて、もちろんミュージシャンの演奏で大盛り上がり。
舞台効果や照明(『ダンテライオン~遅咲きのタンポポ』の天井に映し出される光ったらもう)も素晴らしかった。ダンサーのエアリアルなんてゾクッとしたしね。
でもね、固唾をのんだのはアンコール『ひこうき雲』からの『緑の町に舞い降りて』。武部聡志のキーボードの伴奏に併せてユーミンが歌うこの二曲、あたしは「あんなに踊って、まだこんな声が出るの」と驚いた。伸びやかな声、みんなの心に響いたのではないかしら。
芸能記者によれば、夫の松任谷正隆さんも認めているそうだし、あたしもプロじゃないけれど、せめて会場で「みてきいて確かめてから」記事を書いたっていい。