青い森のオカマ日記

ドロ沼子が北の国からお送りします

目が死んだ人

NHKのお昼の番組『ごごナマ』。コンセプトは「オトナの井戸端、つくりました」で、司会は船越英一郎と美保純。

美保純の目の死にっぷり、関心のない話題やゲストのときに目線がふわふわ宙に浮いて、霊でも見てるんじゃないかと思え、隣に船越ではなく鈴を持った江原啓之を置いたほうが良いんじゃないか。あ、それだと5時に夢中。

曜日替わりのゲストがいるけれど、人生相談の湯山玲子の回答は意味が分からず、ピカ子も洒落てる人なんだろうか。あたし、ピカ子のエプロン姿や女性への無意味なタッチにNHKに苦情がいってるのではと予想している。

今後のNHKは24時間通販番組に移行するんじゃないかしら。NHKに出てるピカ子が売ってる化粧品、NHKでおいしいと言っていたあの商品。数年後には番組画面の右上に商品購入の番号が出てくるかもしんないし、スマホに参入したらタッチひとつで公共放送からお買い物できちゃう。

5位とスキン賞、どっちが良い?

2019年の「ミス・インターナショナル」の日本代表に、岡田眞澄の娘・朋峰さんが選出されたそうで。

この「ミス・インターナショナル」に、ご挨拶に片山さつきが登壇し、デヴィ夫人も審査員として大活躍。

大会スポンサーにミス・パリグループがいるせいか、特別賞が「パーフェクトボディ賞」「ビューティフルスキン賞」。和訳すれば「完璧な肉体」「美しい肌」で、ああフランス書院文庫に出てきそうな言葉。80年代には爽やかな言葉だったろうが、2010年代ではハラスメントになりやしないか。

高須クリニック高須克弥院長は朋峰さんを大絶賛だそうだが、来年からは高須院長を審査員に、骨格や肌を見てもらって特別賞を決めればいい。高須院長なら出場者がどこ直したかも見抜きそうだし。

あ、もう一つの特別賞「ハッピースマイル賞」はマクドナルドかと突っ込ませていただく。子どもたちにハッピーセットでも配るのか。

他人に飲み物のグラスを投げない。首相と議員たちを囲む食事会でテーブルの上にハンドバッグを置かない。これを守ればレディになれる。知らんが。

ユーミンと虹色と

デイリー新潮10月8日の記事を引用したい。

「私はまだまだこんなもんじゃ終わりません」と現役続行を宣言。ファンは安心したようだが、“劣化”の声は上がっている。

(中略)

「5年ほど前からでしょうか、“ユーミンの生歌が劣化している”と言われるようになってきたのは。歌が下手なんて話ではないんですよ。それは彼女のファンどころか、夫の松任谷正隆さん(66)も認めているところです。(略)」(芸能記者

この文書を書いた記者がアリーナツアーの会場にいたのか、芸能記者が誰かも知らない。

彼らに一言告げるとすれば、ユーミンの魔法にかかる資格がないということ。 

2018年9月22日の盛岡アリーナ。ライヴ終了後、ユーミンの声の劣化を心配した人は何人いただろう。

ピアノでの弾き語り『ベルベット・イースター』から始まり、新潮記事にも出てくる“象のロボット”に乗っての『砂の惑星』。

ユーミンとダンサーたちのキレのある動きに沸いて、もちろんミュージシャンの演奏で大盛り上がり。

舞台効果や照明(『ダンテライオン~遅咲きのタンポポ』の天井に映し出される光ったらもう)も素晴らしかった。ダンサーのエアリアルなんてゾクッとしたしね。

でもね、固唾をのんだのはアンコール『ひこうき雲』からの『緑の町に舞い降りて』。武部聡志のキーボードの伴奏に併せてユーミンが歌うこの二曲、あたしは「あんなに踊って、まだこんな声が出るの」と驚いた。伸びやかな声、みんなの心に響いたのではないかしら。

芸能記者によれば、夫の松任谷正隆さんも認めているそうだし、あたしもプロじゃないけれど、せめて会場で「みてきいて確かめてから」記事を書いたっていい。

 

45周年記念ベストアルバム ユーミンからの、恋のうた。

45周年記念ベストアルバム ユーミンからの、恋のうた。

 

 

LGBT生産の「性」すら外される

最近のあたし、LGBT問題で揺れている。

雑誌「新潮45」(買ったことない)に、杉田水脈の「LGBTには生産性がない、税金を使うのに賛同を得られない」といった記事が掲載されたという。

あたしは全文を読んでないけど。「子ども=(国のための)生産性」であれば仕方ないとして、学校に通い、働き、納税もしている。

しんどいのは「教育」と「労働」の二つ。幼稚園の頃から、みんなとは違うと意識が芽生え、小学生くらいは「オカマ」「おとこおんな」と陰で言われる。

困ったことに女子の集団に入る気もさらさらなくて。

高校生で恋をするが、相手は陸上部のノンケ(異性愛者)で実るはずなく、田舎で仲間も見つからないし、居たとして性的指向が合ったとして気が合うかわ分からない(いまは出会い系アプリもあるでしょう)。

オカマだからといって「特別な才能や技術」があるわけがなく、教室では自分の立ち位置を保つのに必死で勉強なんか上の空(これは言い訳か)。

社会に出て働くことだって大変だ。LGBTへの理解が広まりつつあるのは、都市部の大企業の話で、田舎の会社員は、男性の間にも女性の間にも入れず孤立する(ビックリするくらい関心事が違うのよ)。

職場の立ち位置を作るのに、十年くらいかかってしまった(これは性別関係ないか)。

「男に生まれれば、女に生まれれば・・・」で数十年もがきつつ、あたしは性格的に保守なので、クローゼットで生きているし、死ぬまでそうだと思う。

杉田水脈の発言に驚くのは、これが女性の言葉ということ。世界の男女平等ランキング114位(2017年)の日本で、女性の地位向上の前に、LGBTという少数派に矛先を向けてくるとは思わなんだ。

杉田水脈=国会中にヤジを飛ばす人」というのがあたしのイメージ。女性が男の真似をしないと出世(当選)できないこんな世の中じゃPOISON。

あたしは、男の真似も女の真似もできないで、日々悶々と過ごしている。

とりあえず、あたしがいれた一票返せ。

 

潮騒の少年 (新潮文庫)

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